宮古の風便り

ある宮古島移住者の視点から
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
輝く大洋
輝く大洋


あの水平線の向こうへ いってみたいなぁー。
















| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
大神(おおがみ)島遠望
大神島遠望 横


なんども言うが、宮古島は、夏がいい。


 
しかし、
炒るように焼き続ける頭上の太陽(てぃだ)は、容赦ない。

皮膚を通り越し内部の臓器を焼き、そして精神まで焼かれてしまいそう。


そして、
地上には、強烈なコントラストのある陰影をつくる。

強烈なコントラストは、ひとびとの精神性までそのようにしてしまうよう。


そんな夏が、いい。



PS: はるか水平線に浮かぶ三角形の島影が、神の島「大神島(おおがみじま)」。














| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
キビ畑への灌水
キビ畑への灌水


キビが参っている。

なんせ、先月下旬から3週間以上ほとんど降雨がなかったのだ。
1週間前から、未明や早朝、またときたまスコールがあり、少しは持ちこたえた感はあるが、それにしても雨が欲しい。

市の干ばつ対策会議で決定した灌水作業が、あちこちでみられるようになった。
これは10トントラックに大きなタンクを積み、高圧噴水でキビ畑に水をまくのである。

スプリンクラーが設置してある畑は、湯水を垂れ流すという形容があるがまさしく、それ。
圃場整備がまだで、スプリンクラーのない畑は、御覧のようにたいへんなのだ。


ひそかに台風の来襲を望む声があがるのもうなずけるほど、キビは参っている。

















| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
自販機への思い遣り
自販機への思い遣り


ほのぼのとした光景をみつけた。


屋外にポツンと立つ自販機に、御覧のような「屋根」と「壁」を設けているのだ。

宮古の容赦のない太陽熱を、ちょっとした心遣いで防いでいる。


「屋根」はさることながら、側面の鋼材を使い古した畳表で覆い「壁」をつくっている。


見ているだけで、なんとなく涼しげに感じるのは、ぼくだけだろうか。


いや、それにしてもアッ、チ、チーなのだ。













| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
「あたらす市場」大繁盛
あたらす市場 繁盛


いま、「あたらす市場」が熱い。

昨年度の売上は、前年度より3%増の3億1300万円と順調に伸びている。
また、品目別の売上をみると、マンゴーが最も高くて4439万円、野菜ではゴーヤー(1324万円)、キュウリ(600万円)、トウガン(582万円)、
ナス(517万円)、
ピーマン(493万円)などが上位を占めている。

登録生産者は、オープン当時200人がその約3倍の574人と増えているし、
来客数は、約21万人で一日平均580人が来店したという。
嬉しい限りである。


そして、今年9月に建て替えが決定された。
新市場の建設場所は、JA宮古地区本部前の駐車場で、来年4月にオープンとのこと。
売り場面積は、現市場の1.6倍。事業費約2億5000万円。

農家さんがいくら作ってもどう売っていいのか判らなかったが、その作物が「売れる」という希望を与えてくれる場所として、
また、消費者も生産者の顔がみられる場所として、これからも大いに期待したい。
























| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
閉鎖されたバイオエタノール施設
閉鎖されたエタノール施設


寂しい光景である。

昨年度(今年3月末)まで、「りゅうせき」が環境省の助成を受けながら、廃糖蜜を利用したバイオエタノールの燃料化を進めていた実証試験の施設。

3月いっぱいで実証試験の事業が終わって、上の写真のように閉鎖せれたままなのだ。

40億円を超える予算でできた施設も、エコアイランド構想をもつ市としてもなんともできないでいる。


それに、製造コストがかかり過ぎ、施設運営や製品流通に莫大なコストがかかることも、大きな問題のよう。

悲しいがそれが現実のようだ。


最近のニュースで、発酵アルコールの製造・販売を手掛ける民間の「日本アルコール産業」を指定管理者として運営を委託する方向で話が進められている、という。

いい方向に決まることを、願いたい。






















| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
テッペイカー 無残
事故ったテッペイカー


中休(なかやすみ)の交差点からキビ畑を抜けて我が家への帰り、見通しの悪い交差点で左から進入してきた車とぶつかった。

下りて見るとごらんのように左のドアが大きくへこんでしまっていた。

近くの自動車工場で見てもらうと、こりゃー、車軸が曲がってしまとるなー、見てごらん、前輪が内側に曲がっとろー、 こりゃー、だめで。 とのこと。


ドアのヒンジが、取り付けられている軸が曲がってしまったのだ。 窓もあいたまま動かない。
中古のドアを捜して取り換えればいいかな、と呑気に考えていたので、ショック。

この車、通称「テッペイカー」は東農大亜熱帯農場の練習生だった青年から代々受け継がれたもので、
キビ畑の生育調査や島の湧水のサンプリングなどで悪路を走破してくれた相棒だったのだ。


今年三月末、農場を去る松谷くんから譲り受けたツワモノも、廃車にする以外にないようだ。
ゴメンナ、そして長い間ゴクロウサマ。 ・・・アリガトウ。


付記:ぶつかった相手の車は軽四で、前を少し痛めた程度で、運転していたご婦人も大丈夫だった。












| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(2) | - |
米山(べいざん)のこと
三輪田米山「無為」



正式には、三輪田米山(みわだ べいざん)という。 江戸末期から明治にかけての在野(伊予松山)の書家である。

はじめてこの「無為」を観たとき、鳥肌が立つような衝撃を受けた。
書とはなんなんだろう、技術を越えてたましいに響く書のなんというすごみだろう。

それから「米山」にとりつかれたようにネットを巡った。


二升、三升と酒をあおり、倒れる寸前で書いたとき、生涯の傑作が生まれたという。

「米山」は神社の謹厳・実直な神主だった。
しかし、真面目な性格では良い字は生まれないと、しこたま酒を浴び倒れる寸前に、書いた。
上手に書きたいという気持ちを捨て切れた時、良い字が生まれると考えたのである。

「米山」の揮毫は愛媛中予地方を中心に約3万も残っているという。

「書風は豪放磊落にして気宇壮大、雄渾にして天衣無縫、何物にも捉われない破格の書体は、近代書の先駆としていまなお独自の輝きを放つ。 
また明治天皇の侍候を務め書の訓導にあたった。」とウィキペディアはいう。

そして考えた。
書の勉強をする前に、下戸のぼくも酒を浴びるように飲む練習が先ではなかろうか。
いや、不謹慎、不謹慎。














| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
下村 昇先生のこと
下村昇先生と 新


『下村式唱えて覚える漢字の本』の著者・下村 昇先生にお会いする機会があった。

ぼくの書道の池田俊男師匠は、「現代漢字成り立ち教育研究会」の会長をされており、
その池田先生が “みらい型「漢検」”なる漢字検定ーおもしろ漢字検定ーを開催、その会場で下村先生にお会いした次第。

早速、会場入り口の机の上に積んであった先生の『下村式 小学漢字学習辞典』をめくっていると、
著者の先生が寄ってこられ、本の説明、いや漢字の魅力を熱く語ってくれたのだ。

小学生にきちんとした漢字の成り立ちを学年ごとに説明されていて、漢字の分類もとてもユニークでわかりやすい。
おもわず買ってしまい、とびらに先生のサインまでいただいた。 感謝である。

漢字を書く際、唱えながら筆順を学んでいくという下村メソッドは、小学生の漢字離れ、いや大人の漢字離れをくいとめるに違いない。

表形文字であり、表意文字である漢字の成り立ちに、ちょっと歳を取り過ぎた小学生が魅了されている。
『下村式 小学漢字学習辞典 第五版』は、偕成社刊。













| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(1) | - |
フットプリント(足 跡)
フットプリント 小

パウダーのようなきめ細かい真っ白な砂浜。 大好きな与那覇前浜の渚で、うっすらと浮かんで今にも消えそうなフットプリント(足跡)を見つけた。

そして思い出したのが、かつて読んだマーガレット・F・パワーズの癒しの詩『フットプリント(足跡)』である。


           あしあと                                                   FOOTPRINTS

ある夜、わたしは夢をみた                                                One night I had a dream 

わたしは、主とともに、渚(なぎさ)を歩いていた                 I dreamed I was walking along the beach with the LOAD
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された              Across the sky flashed scenes from my life 

どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた        From each scene, I noticed two sets of footprints in the sand:
ひとつはわたしのあしあと、もうひとつは主のあしあとだった     one belonging to me, and the other to the LOAD

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、               When the last scene of my life flashed before me,
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた                           I looked back at the footprints in the sand

するとわたしの人生の道程には、ひとりのあしあとしか           I noticed that many times along the path of my life
残っていない場所が、                                                     there was only one set of footprints
いくつもあるのだった

しかもそれは、わたしの人生の中でも、                             I also noticed that it happened
特に辛く、悲しい時だったのに                                        at the very lowest and saddest times of my life


このことがいつもわたしの心を乱していたので、                 This really bothered me and questioned the LOAD about it
わたしはその悩みについて思い切って主にお尋ねをした

「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、                 "LOAD, You said that once I decided to follow you,
あなたは、すべての道において、わたしとともに歩んで         You would walk with me all the way
くださると約束されました

それなのに、わたしの人生でいちばん辛い時、                    But I have noticed that during the most troublesome times of my life,
ひとりのあしあとしかなかったんです                                there was only one set of footprints

わたしがいちばんあなたを必要としたとき、                        I don't understand why when I needed You most 
あなたが、なぜ、わたしを見捨てられたのか、                     You would leave me
わたしにはわかりません」


主は答えられた                                                            the LOAD replied,

「わたしの大切な子よ                   "MY precious precious child,
わたしは、あなたを愛している                                        I love you and I would never leave you
あなたを決して見捨てたりはしない
ましてや、試練や辛苦の時に                                          During your times of trial and suffering,

あしあとがひとつだったのはね、                                    When you see only one set of footprints, 
わたしがあなたを背負って歩いていたからなんだよ」         it was then that I carried you"





気がつくと、前浜のフットプリントはいつしか打ち寄せる波によって姿を消していた。

















     
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2012 >>
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ PROFILE