宮古の風便り

ある宮古島移住者の視点から
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
アフガン二人の送別会
アフガンの送別会


 アフガニスタンからやってきたジャイカの研修生のふたりについては、今までいろいろとふれてきた。
アハマッドシャー・カイリーとビスメラ・ハリファルのふたりだ。 
先月の23日に、沖縄本島浦添の国際センターではじめて会ってから、ずっといっしょだった。
そのふたりと別れるときがきた。 宮古島での研修が30日でおわり、その後つくばに移り2日の休暇ののち、帰国するのだ。

 送別会を平良の「長間」で行なった。 肉の食べれないかれらに魚料理を、という中西先生の配慮からだ。
やがて、篤農家の砂川 寛裕さんも加わり、なごやかな「ゆんたく(=おしゃべりの意)」がはじまった。
 
 二人との思い出は、尽きない。 
グルクンの唐揚げが大好きで、ヨーグルトといっしょに「かねひで」で買占めたりした。
研究室で、pHやECの測定をした。 フィールドでは地下水の採取や土のサンプリングをやった。
そして、休みにはドライブも楽しんだ。 ささやかなパーティーもわが家でやった。
いろんな思い出がある、ありがとう。 そして二人からいろんなことを学んだ、ありがとう。

 恒例のオトーリで彼らとの別れを惜しんだ。 いつの日か、会える日を楽しみにしている。
  


| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
ガジュマルの根っこ
ガジュマルの根っこ


 岩を抱き込むように、根っこを絡ませている。 ガジュマルの根っこである。
みなみの島には、こうした力強い根っこの木々がおおい。 アコウの木もそうである。

 生きることの静謐(せいひつ)さ。 生きていくことのダイナミズム。
二本の木が、長い年月をかけて大きな岩を絡めて抱き込み、枝を交差し肩組みしているようだ。
二本の木は、師弟、親子、夫婦、さまざまな関係を彷彿とさせる。

 仲良しな二本の木。 見ててなんだかほのぼの、そしてすこし、ニンマリ。



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
白保(しらほ)の御嶽(うたき)
白保の御嶽


 石垣島のはなしがつづく。 宮良湾に沿って国道380号線を北上すると、大好きな白保(しらほ)の集落がある。
アオサンゴで有名な白保(しらほ)海岸のあるうつくしい集落である。

 赤瓦の民家が点在する白保は、独特の集落美を有し、屋敷林がみごとである。
その白保に、上のような御嶽(うたき)があった。 引き込まれるような気持ちで見入ってしまった。
ちょうど、「WWF:しらほサンゴ村」の前である。
御嶽は、聖域なのでむやみに入ってはいけない。 不敬なのである。

 古い歴史をもつ御嶽であることは、その佇まいから伺える。
祈りこまれた聖域は、独特の「気」を発していて、じつに気持ちがいい。
石垣島だけではなく、沖縄全般に言えることだが、沖縄の人びとの祖霊神信仰は古い歴史をもっている。
仏教が入ってくるはるか以前から、かれらがもっている信仰である。
御嶽には、これといったものはない。 イピと呼ばれる石が唯一の聖態である。
その石に屋根、壁をつけた祠(ほこら)があるのみの、じつに素朴なものだ。

 何も無いからこそ、豊穣な空間がここにある。 すごいとおもう。
 


| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
パイナップル畑
パイナップル畑


 石垣島のジルカスのちかくに、パイナップルの畑を見つけた。
黒いカンレイシャに覆われた畑のなかに、白い紙に包まれたパイナップルが見える。
大切に育てられているのが、伺われる。



パイナップルの拡大


 そんななかでポツンと可愛いパイナップルの坊やが、顔を出していた。
パイナップル、といういのち。 その可愛いいのちが畑のなかで、顔をもたげている。



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
石垣島の川
石垣島の川


 石垣島には、川がある。 宮古島には、ない。
これは、石垣島を車で走っていて渡った川だ。 名まえは知らない。

 本土のどこかで目にするような見慣れた川の相である。
河川はいっぱいの草でおおわれ、そのほぼ中央部にくねった細い水路をもっている。

 川のない宮古島に住んでいると、なんでもないこうした河川の風景が斬新に見える。
見飽きない、ありきたりの風景が、いまでは輝いて見える。 




| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
海のアフガン二人
海のアフガン二人 


 今月末には、宮古島を離れる二人のアフガンを連れてサイトシーングに出かける。
西の浜の「雪塩製塩所」に案内をする。 工場見学もそこそこに西の浜で遊ぶ。
海の無いアフガニスタン。 最初はこわごわだったのに、ごらんのようにはしゃいでいる。
それは子どものよう。 見ているほうもおもわずほくそえんでしまうようなきもちに。

 このうつくしい海は彼らの脳裏に刻印されたことだろう。
それにしても、うつくしい海である。

 はるか前方の西平安名崎に、台風禍で羽がもぎ取られてしまっていた風力発電の風車が
修理された羽を広げていた。




| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
修学旅行21校3620人が来島/06年度実績
昨年11月の「民泊修学旅行」



 2006年度(06年4月〜07年3月)中、宮古島に修学旅行で訪れた本土からの中・高校は計21校で、
生徒数は3,620人だったことが宮古観光協会のまとめで分かった。

 同協会によると、06年度は寝屋川高校や大冠高校、成城高校、日新高校、河南高校など大阪府からの修学旅行が最も多く、
12校2,265人が来島した。
そのほか、兵庫や滋賀、奈良といった近畿地方からの修学旅行が目立った。

 ただ、05年度と比較すると、5校、457人減少した。
割高な交通費に加え、国内各地で繰り広げられている誘致合戦などが影響したものとみられる。
 宮古観光協会では、減少した理由について詳細な分析はしていない。
ただ、同協会の渡久山明事務局長は、全県的に減少傾向になりつつある修学旅行事情を背景に
「今後は影響が出てくるかもしれない。県に入る学校が減れば、宮古への旅行も減少する」と述べた。

 宮古島での修学旅行は沖縄ブームに乗って急増した。02年度からは上昇を続け、05年度は25校4,077人が訪れている。
上の写真は、昨年度の「城辺グリーン・ツーリズム さるかの会」の受け入れ風景。



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
宮良(みやら)の街路樹
宮良川の街路樹


 石垣島にマングローブ林〔宮良川ヒルギ群落〕で有名な宮良川がある。
その宮良川が流れ込む宮良湾にそって国道390号線が走っている。
うえの写真がそうである。 その両サイドの街路樹の見事さに目をうばわれて、おもわず車を止めた。

 写真の左側が宮良湾である。 その路側帯には一抱えほどの巨木がある。 圧巻である。
これだけの大きさに成育するのにどれだけの月日を要したのだろうか。 想像にあまりある。
その宮良湾周辺に近年著しい変化が起こっている。 建設ラッシュなのだ。
なにも宮良湾周辺だけではない。 全島が抱えている問題である。 リタイヤ組の移住である。
 
 この波はやがて宮古島にも及ぶだろうと言われている。 移住者のぼくには難しい問題である。
風雪に、いや暴風雨にも耐えてきた巨木に恥じないような営みをと、巨木の並木道に立ちつつおもう。



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
オオゴチョウの花
オオゴチョウ


 真っ青な空に、群れなす蝶がいっせいに飛び立とうとしている。
ぼくの大好きな花、オオゴチョウだ。 オオゴチョウとデイゴ、サンダンカを沖縄三名花という。

 オオゴチョウ。 「黄胡蝶」とか「黄紅蝶」と書く。
熱帯アメリカや西インド諸島が原産で、沖縄には旧時より導入していたようす。
枝先の長い円錐花序に赤橙色花を付ける。 赤いおしべが突き出ていて目立つ。
果や根は染料として、また全草が薬用に利用される。 バルバトスの国花でもある。
ジャケツイバラ科ホウオウボク属の常緑低木で、学名は、Poinciana pulcherrima。
英名は、Dwarf poinciana, Peacock flower, Barbadospride という。

 うりずんの風に、おおきく揺れるこの花は、みなみの島のリズムをとっているようにさえ、おもえてくる。 
ゆーるり、ゆーるり・・・。     (うえの写真は石垣島の観光農園にて)



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(2) | - |
アフガニスタンのこと
アフガニスタンの地図


 二人のアフガンがジャイカの研修生として宮古島にやってきた。 おかげで遠くの国がいま身近なものになった。

 アフガニスタン。 正しくは、「アフガニスタン・イスラム共和国」である。
公用語は、パシュトー語。ダリー語。 首都はカブール。 大統領はハーミド・カルザイ。 首相はいない。
東はパキスタン、西はイラン、北をトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、そして中国に接している。

 つづく国内の諍いによる社会的な混乱、そしてタリバンによるバーミヤンの石仏の破壊。
きわめて貧しく、国民の3分の2は一日2ドル以下の生活。
来島している二人のエリート技官でも、月給2万円ほどという。 
かれらが帰国してどのように国づくりにかかわるのか、おおいに期待している。
したの写真は、アフガニスタンの荒野である。 季節によると大地をミドリのベルベットが被う。 うつくしい国である。


アフガニスタン 風景



また下の写真は、バーミヤンの小さな集落である。 あの石仏が見える。 又背後には雪をかぶった高山がそびえている。
かつて、三蔵法師はこの地に黄金に輝く一大仏教王国を見た。 そしていまは「土の世界」に変わっている。
家々も人さえも「土の化身」のような、森厳なうつくしさが漂っている。


The Bamiyan Valley



| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ PROFILE