宮古の風便り

ある宮古島移住者の視点から
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おしらせ

 愛用のパソコンがクラッシュしてから、ブログに記載できなかった記事をノートに記していました。

 それを随時ブログに転記していって全記事を記載しました。
期日は2月7日(火)〜14日(火)までの記事がそうです。

 恐れ入りますが、右のカレンダー下部の〔左の矢印〕をクリックして覗いて頂ければ、何より嬉しいです。  
                           竹井 アキラ 拝(Hi!)
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:01 | comments(0) | - |
久し振りの川満マングローブ
久し振りの川満マングローブ

 久し振りに川満のマングローブを訪れた。冬のマングローブは始めてである。

 夏のマングローブのイメージとはだいぶ違って、やはりもの寂しい気がした。
気になっていたのは「哲ちゃん」こと「ヒルギダマシ」に会いたかったのだ。
「ヒルギダマシ」はまさしく“海の哲学者”であり愛称を「哲ちゃん」と名付けた所以は以前新聞紙上に記した。

 その「ヒルギダマシ」の苗木をを植えたのが去年の10月だった。
ワークショップでマングローブの植樹と観察会が、市総合博物館とNPO法人おきなわ環境クラブの共催で開かれた。
そのときに始めてエコガイドをやった。思い出深いマングローブ園なのだ。

 そのときに植えた「ヒルギダマシ」の苗木のその後の生育状況を観たかったのだ。残念なことに多くは枯れていた。
しかし中には泥水を被りつつ蒼い葉を誇らしくもたげているものもあった。
生育している苗木にエールを送り、枯れた苗木の原因と補植のことを考えた。仲間たちと相談だ。

 マングローブ園のウッドデッキの脇には自転車が廃棄してあった。あぁ〜。虚しくなる光景であった。
春先にこうした廃棄物の撤去を済ませ、観察者の来訪の準備も進めよう。
人気のないウッドデッキを歩いて海の方に進むと、アズマヤが見えた。そこで数人の婦人たちが団欒をしていた。

 寂しい風景のなかにあった暖かい光景で、なにか救われたような気がした。
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(2) | - |
苗の植付けが終った葉タバコ
苗の植付けが終った葉タバコ

 製糖工場が夜勤のときはありがたい。朝8時に退社だから、少し仮眠を取ったあと、自由時間が夜8時の出社まであるのだ。

 これが昼勤だとそうはいかない。
朝の8時から夜8時まで工場で缶詰めだから、日常的な生活が何も出来ない。
食材の買物はAコープ城辺店が夜9時までやっているので、急いで行けばその位の用事は済ませることが出来るのだが・・・。

 少し仮眠を取って、急いで宮古島市の教育委員会に所用で出かけた。
以前から気になっていた川満のマングローブも見たかったので、新里から川満に走った。
途中で写したのがこの写真である。

 黒いビニールのマルチングの畦筋に行儀よく等間隔で葉タバコの苗が植えてあった。

 去年は西東の農家の葉タバコのアルバイトをやった。
苗の植付けから葉っぱの出荷まで手伝った。仕事はキツカッタ。
労力以上に葉タバコがもっている何かトゲトゲした「気」がどうも馴染めなかったのだ。

 言うまでもないが植物もイキモノである。イキモノはさまざまな波動を出している。
優しい波動もあれば、不快な波動もある。葉タバコの波動はどうしても好感がもてなかった。

 バラ園を通ってきたひとは、その香りを自ずと身につけているものだ
だがこの葉タバコはその畑の中を歩いただけで何かトゲトゲしく感じるから、僕は嫌いだ。

 植物もひともアッタカイほうがいい。
ほのかに芳しい香りをもっているひとがいい。

 去年我が家から葉タバコのアルバイトを一日も休まず頑張った札幌の青年のことを思い出す。
いま家具職人の修業中だと聞いた。
懐かしい日焼けした顔が浮かんでいる。
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
キビの品種 「宮古1号」 〔つづき〕
ストックヤードのキビ

 この「宮古1号」は、農業試験場の品種育成では系統不明で選抜されなかった「落第生」だったのだ。その「落第生」がいま注目されているのだから不思議だ。そしてなにか嬉しくなる。

 特に沖糖原料区では総搬入量の50%を占め糖度は15.25度と主力品種になっている。我が宮糖原料区でも搬入量は少ないが、糖度がやはり15度台と高く注目されている。

 そして昨年県の地域限定奨励品種に選ばれた。キビの名前に「宮古」と入っているのだ、なんだか嬉しい。
ビールでもそうだ。「地域限定」は美味いのだ。話をもどそう。

 この落第生「宮古1号」の特色は、早熟高糖型で製糖末期まで糖度が長続きする、という点だ。茎1本が重く収量が多いのだ。要するに「ソウジュクナカタブトリ」型なのである。

 また、痩せ地でもよく育ち、初期成育が旺盛なため台風シーズン時には充分伸びていて、被害を受けにくいという特色もある。

 また、干ばつにも強く、昨年秋の少雨傾向を乗り切ったことが、多品種よりも糖度が高い要因であったという。

あっぱれ、「宮古1号」である
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
キビの品種 「宮古1号」
宮糖工場に搬入されたキビ

 「宮古1号」といっても、台風のことではない。キビのことである。

 宮糖城辺工場には、毎朝多量のキビが10トントラックで何台も搬入される。計量を待つキビ満載のダンプの列は圧巻である。

 写真はストックヤードに山積みされたキビである。

 搬入されるキビにさまざまな種類があることもここで季節工をしていて学んだ。
その主なものは、「宮古1号」、「農林8号」、「農林15号」、「ナーナシ」である。

 作付けの5割以上を占めている主力品種は「宮古1号」である。つぎに「ナーナシ」が約3割を占めている。「ナーナシ」とは、「名無し」つまりまだ正式な名称をもたない品種、という意味である。

 この「宮古1号」には興味深い逸話がある。〔つづく

| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
夕日に映える風車とハーベスター
夕日に映える風車とハーベスター

 工場の3階の窓から、ぼんやりと外を眺めていた。

 疲れた気持ちに夕日がここちよかった。
見慣れた風車が見える。風を受けて回っている。南の風である。

 春がすぐそこまで来ているようだ

眼下には一日の仕事を終えたハーベスターが、夕闇のなかに飲み込まれそうに佇んでいた。

 農夫が白い軽四で家路に付こうとしている。
一日の労を閉じようとしている景である。

「ご苦労様でした」、こころのなかでつぶやいてみた。
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
ソバを地下水保全に
ソバを地下水保全に

 宮古農林高校環境班が、サトウキビの後作にソバを植えて、土壌中に残留した窒素などの肥料を吸収させ、地下水への浸透を抑制する研究に取り組んでいるという記事が「宮古新報」の第一面に載っていた。

 ソバは痩せた土地でも育ち、播種から二ヶ月後には収穫できて需要も高いため換金作物としての可能性も探っているという。立派な研究である。

 ソバの栽培は労力が掛からず高齢者にも簡単に栽培でき、サトウキビの夏植えまでの土地の有効利用にもなるという。

 また農林水産省との共同研究で宮古島独自の新品種の開発も進めているという。
環境班ではソバ栽培を地下水保全だけでなく、地域起こしの素材にもしたいと考えているという。

 製糖工場の仕事は来月の10日頃まで続きそうだが、それが終るとまた農高を訪れてみたい。
こうしたシッカリと根っこを生やした研究がなにより大切なことを、また「かれら」が教えてくれている。
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
光明を放つ木
「光るヤマモモの木」の群生地

 世の中には、不思議な木があるものだ。air BE-PAL(www.airbepal.com /毎日届く自然の宅配便)で知った。あまりにも面白いので下にコピーをした。air BE-PALはときどき、「エッ」という記事が載っている。侮れない。

「はじめて見た時は、びっくりして斜面を駆けのぼった。木の根元に小判でも埋まってるのかと覗き込んだよ」とにっこりする貴瀬誠さん。森の中で「光る木」を発見した人だ。場所は和歌山市北部の新興住宅地、直川ニュータウンから里山に入ったところだとか。「ほんとかな?」と疑いつつ、貴瀬さんの案内で冬枯れの山へと分け入った。

 落ち葉を踏みしめながら登ること約30分。道中、自生するエノキ茸や冬苺を見つけて喜ぶ。わざわざ遠くに行かなくても、近場で自然観察できるのが和歌山の醍醐味だ。「ここです」と彼が立ち止まったので見回すと、一帯はヤマモモの群生地。でも、1本も光ってないですけど?

 「まだ少し時間が早いですね。光るのは4時5分から15分間です」。仕方がないので、寒さに耐えながらしばし待つ。粉雪も舞ってきて、ややテンションも下がり出した頃「ほら、奥の木が!」と嬉しげな貴瀬さんの声がした。見上げると「おおっ」。木の根元にオレンジ色の光が灯っているではないか。光る木は徐々に増え始め、あちこちがほんのりとライトアップ

 では、そろそろタネあかしを。このあたりのヤマモモは、戦時中に燃料用としてほとんど伐採された。切り株から出た新芽は放射状に育って幹となったので、根元がカゴのような形となっている。そこに木漏れ日が入ると、まわりを囲む白い幹に乱反射して、まるで真ん中にランプを置いたように光る。自然が生んだファンタジックな光のアート、というわけだ

 夕日の角度が変わると光も変化してうつろい、風が吹けば木漏れ日が揺れて光もゆらゆら。うっとり見とれていると「ここは2月の上旬からしばらくの間、ちょうどいい角度で夕日が射すんです」と貴瀬さん。足しげく通って、細かく調査済みのようだ。そしてちらっと時計に目をやり、「この先の斜面にあるヤマモモは5時の夕日で光ります。急ぎましょう」と次なるポイントへ。

 ヤマモモに限らず、一株から複数の幹がなる白っぽい木で、夕日や朝日との角度が絶妙なら同様の現象が起きているはず。あなたも木と太陽が生み出す偶然の発光を探してみては? ちょっと奇妙な冬の森遊びですが、クセになります。

(ライター/北浦雅子)
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
宮古島固有種 ミヤコヒキガエル
ミヤコヒキガエルの観察会

 先の土曜日、宮古島にしか生息しない固有種のミヤコヒキガエルの観察会が開かれた。
場所は西原の農村公園で、講師は宮古自然クラブのナカちゃん
カエルの大好きなキュートな女性である。本職はコンピューター系のデザイナーである。

 参加して固有種の勉強をしたかったが、「日本を美しくする会」の鍵山秀三郎氏の講演会とダブル・ブッキング。残念だった。

 講師のナカちゃんは、マングローブの観察会や野鳥観察会で存じ上げていた。
何か見ている視点とか、コイツタダモノデハナイナと思っていたらやっぱりカエル大好きの自然派のひとだった。

 こういうひとがいると、なんだか楽しくなるから不思議だ。野鳥大好きさんや昆虫大好きさん、チョウチョ大好きさん、マングローブ大好きさん、そしてミドリ大好きさん、いろいろいて楽しいではないか。

 カエルという小さな生き物を通してみえてくる生物環境の変遷を、人間という生物視点から観ていくと、今まで見落としていた大自然からの大切なメッセージをきちんと受け止められるようになることだろう。
 
 次回も観察会をするとのこと、次回こそ、である。
| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
河井 寛次郎のこと
河井 寛次郎 


新時到来

空へ模様、水に文字、
     雲の上に家。
これ以外に人の仕事が
     あるのであろうか。
何れは跡形もなく
     消えるのであろうか。
だからこそ人は仕事をするのだ。
何と面白いではないか、
     自分。

        (昭和四一年 河井 寛次郎)


 「過去が咲いている今、未来のツボミで一杯な今

 陶芸家の河井 寛次郎の言葉である。

 それぞれの人が歩んだそれぞれの道のり。
 その人だけが持つ唯一の歴史がある。

 刻み込まれた年輪から、
 たくさんの花が咲き誇っている。

 色も形も香りもこの世に一つしかない、
 その人だけの花だ。

 同時に未来のつぼみが育ち始めている。
 今後訪れるたくさんの経験や出会いが詰め込まれたつぼみだ。

 この先、そのつぼみからどのような花を咲かせるのだろうか。
 それは、その人自身のセルフ・プロデュースで決まりのだ。

 新しい未来の存在に胸を躍らせるとともに、
 息を始めたばかりの新しいつぼみを、しっかり培んでいきたいものだ。

| 竹井 章 | 沖縄/宮古島 | 00:00 | comments(0) | - |
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